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オンライン日本語教師研修がスタート

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 COVID-19の流行の影響で様々な国際連携教育活動が制限される中、本学国際機構はオンラインによる教育プログラムの開発・実施を推進しています。その一環として、本学はベトナム・ホーチミン人文社会大学との連携でオンライン日本語教師研修プログラムを開発し、926日から提供を開始しました。プログラムを担当するのは深澤のぞみ国際学類教授、本田弘之北陸先端科学技術大学院大学教授(本学非常勤講師兼任)、松田真希子国際機構教授です。このプログラムにはホーチミン市の高等教育機関や技能実習生向け日本語学校教員を中心とした30名、 そして世界展開力のパートナー大学であるロシア・カザン連邦大学の日本語教師4名の34名が参加しています。926日の第一回授業の際はホーチミン人文社会大学のPCルームに特設会場が設けられ、レ・ホアン・ユン副学長がプログラム開始にあたってあいさつをされました。そして、オンライン(zoom)と教室でのハイブリッドな環境で第一回の授業が行われ、教員三名との活発な意見交換が行われました。

 現在ベトナムでは日本への技能実習生の送り出しニーズの増大に伴い、急速に日本語学習者数が増加しています。2018年の国際交流基金の調査でも、ベトナムでの日本語教育機関数や日本語学習者数の伸び率が世界一であることが報告されています。こうした急速な日本語教育ニーズの増大に対し日本語教師養成が追い付かず、日本語教育の専門性が不十分な日本語教師によって日本語教育が行われていることが課題となっています。 これまでホーチミン市人文社会大学は日本から専門家を招聘して短期の日本語教師養成講座を実施してきましたが、COVID-19の影響でそうしたこともできなくなりました。そこで、金沢大学コラボラティブ・プロフェッサーであるホーチミン人文社会大学のNguyen Thu Huong先生より打診があり、金沢大学でオンラインコースを立ち上げることになりました。

 金沢大学国際学類の日本語教師養成コースは日本の国立大学の中でも有数の優れた日本語教師養成プログラムを提供しており、その教育実践をもとにした教科書もいくつか出版されています。本プログラムはその中の一冊である『日本語を教えるための教材分析入門』( 深澤のぞみ・本田弘之著、くろしお出版, 2019)をベースにプログラム開発が行われました。受講者は zoomによるオンライン授業と、Webclassを用いたオンデマンド授業を受けながら、1か月にわたり日本語の教材分析について学びます。 日本語の授業動画にはホーチミン人文社会大学の教員によるベトナム語字幕がついているため、日本語能力が高くなくとも専門的な内容が学べるようになっています。適切に受講し、単位を取得した受講者には金沢大学国際機構よりプログラム受講修了証が送られます。こうした修了証が得られることも、ベトナムの日本語教師の質保証に大きく貢献するものとなっています。オンラインによる日本語講座は数多くありますが、オンラインによる日本語教師養成講座は国内外でもまだ非常に新しい試みです。 今後もプログラム開発を進め、世界中の日本語教師に対する質の高いオンライン日本語教師研修プログラムに発展できるよう事業を進めていきます。

 

(写真はホーチミン人文社会大学より提供)

関連リンク(ホーチミン人文社会大学HP)http://vankhoaussh.edu.vn/mobile/newsview.aspx?typid=10&id=95&fbclid=IwAR2gB9ggh6GpaLzcbE4BPMCitXKs3cV1_gMbKfadPM5pv0DpV53h3plTHxo

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